仮想通貨で一儲け・調査するためのブログ

これから値段が上がってきそうな仮想通貨を調べて、メモしていくための調査記録。

リップル(Ripple)っていう仮想通貨が来てるよね、調べたよ

リップル(ripple)とは

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簡単に言えばリップル社が作ったシステムがリップル。そこで利用されている通貨が「XRPリップル)」です。全ては1つのシステムに付随するものであるため、そこまで厳密に区別する必要はないと思いますが、

 

 

と分けて考えることができます。

 

これら全てが「リップル」です。

企業としての「リップル」はアメリカのカリフォルニア州に本社を置く「Ripple Inc」のことです。この会社が開発している金融決済システムこそ送金システムとしてのリップルなのです。

送金システムとしてのリップルは、ブロックチェーン技術を利用した決済プロトコルのことで、プロトコルとは簡単に言うと、「決済や送金の為の様々なルール」のことです。

現行使われている送金システムでは、時間がかかること、また手数料が高いことがネックとなります。それを解決するためのシステムがリップルで、リップルを利用することで海外送金が24時間可能で、最速5秒で送ることが可能となります。

仮想通貨としてのリップルが、投資利用している場合には利用頻度としては1番多いかもしれません。リップルシステム内で使われる仮想通貨「XRPリップルとよびます。

ちなみに、リップルの単位はXRPですので書き方としては「1XRP」ですが、「1リップル」と口語的に表現していることが多いです。

リップルの歴史

システムとしてのリップルは、2004年にRyan Fugger氏によって考案された決済プロトコルです。その後2008年11月「Satoshi Nakamoto」を名乗る人物がビットコインの基礎理論となる論文を発表し、2011年にビットコイン取引所(マウントゴックス)の創業者であるJed McCaleb氏はビットコインの技術を利用した、「コンセンサス・アルゴリズム」を考案。

2012年9月には「Ripple Inc.」のさきがけとなる「OpenCoin Inc.」が設立され、2013年9月には名称を「Ripple Labs Inc.」に変更。その後2013年11月に初めて「XRP」の配布を開始しました。

2015年10月から社名を「Ripple Labs Inc.」に変更し、「Ripple Connect」と「Ripple Stream」を発表しました。

2016年1月「SBIホールディングス」が「Ripple Inc.」に出資し、発行済み株式の17%を取得。2016年5月には「SBIホールディングス」と「Ripple Inc.」が「SBI Ripple Asia」を設立し、日本においても注目が高まってきています。

リップルの特徴

リップルが注目されている点は、

 

  • 銀行間の送金手続きが圧倒的に早くなること
  • 手数料が安くなること
  • 通貨間のブリッジ通貨(橋渡し役)としての機能

 

が特徴で、他の仮想通貨と異なっている点。

 

リップル社CEOのクリス・ラーセンの話では、「今の国際送金の市場は、JPモルガンやシティなど6つの巨大金融機関により独占されている。また長い間技術革新が起きていないため、既存の仕組みでは、2日以上かかっていた取引がリップルを媒介すれば5秒で完了し、24時間受け付け可能になる。」という。

また仲介機関を介さず、最もレートのいい金融機関を瞬時につなぐことができるので、送金の手数料も安くなり、取引量が少ない通貨でのコスト削減は特に効果が大きいです。

リップルは、ビットコインのようにドルや円といった法定通貨に取って代わる電子マネーを生み出すことを目的とせず、Rippleネットワーク上で金融機関が発行する「Issuance」と呼ばれる電子的な手形を交換することで国際送金を実現します。

Gateway(取引所)

ゲートウェイとは、法定通貨を仮想通貨であるリップルに交換するための取引所のことです。リップルと他の仮想通貨を取引できる取引所での取引のことはオフレジャーと言います。

日本語に対応しているゲートウェイは、

取引所 内容
インチェック インチェックはビットコインを始め、数多くの仮想通貨を取引している日本の取引所です。
クラーケン アメリカで設立されユーロでの取引が多い取引所です。日本法人もあるため、日本語対応です。
リップル東京JPY IRBA(国際リップルビジネス協会)公認の取引所(ゲートウェイ)です。

があります。

 

インチェックは販売所ですが、その他のアルトコインの取り扱いがたくさんあります。クラーケンは海外の取引所ですが、日本語に対応しています

その他にも海外の企業が運営しているゲートウェイもあります。リップル社が提供していた「ripple trade(リップルトレード)」もその1つですが、すでにサポートは終了し、リップルトレードのアカウントを持っていた人は、「GateHub」にアカウントを移行するようにアナウンスがされています。GateHubもゲートウェイであり、リップルの公式サイトからリンクがはられているので、信頼性としては高いですが日本語に対応していないのであえて使う必要はないでしょう

リップルのオートブリッジとは

オートブリッジは、ブリッジ通貨としてのXRPの役割のことです。XRPを介して複数の通貨の取引の橋渡しをします。例えば「1JPY=1XRPと0.01USD=1XRP」の注文が出された場合、オートブリッジは2つの取引を合成し、「1JPY=0.01USD」の取引を可能にします。オートブリッジを利用することによって、様々な通貨ペアの取引ができるようになります。

凍結(Freeze)

リップルには、規制の要求への対応や疑わしい活動を調査する間に利用可能な、Freeze(凍結)という機能があります。XRP以外の残高(IOU)を一時的に止めたり、永遠に放棄したりすることができる機能であり、XRPの取引を制限するものではありません。凍結には以下の3つの種類があります。

 

  • Individual Freeze

 

特定のウォレットにあるIOUを凍結する機能です。凍結されてしまうと、そのウォレットにあるIOUは発行したゲートウェイに返す以外は出来なくなります。リップルネットワーク上で売ろうとしても受理されません。この機能は、規約に違反した人や不正を働いた人の口座にあるIOUを凍結するために利用されます。

 

  • Global Freeze

 

      発行したゲートウェイのIOU全て凍結してしまう機能です。凍結されている間はそのIOUはもう発行者に返す以外はできないため、リップルネットワーク上でも売れません。利用シーンとしては、ゲートウェイ秘密鍵が盗まれた場合に、発行したIOUでの取引を停止することができます。

 

 

  • No Freeze

 

ゲートウェイはIOUの凍結機能を全て放棄することがノーフリーズです。一度放棄すると個別にウォレットのIOUを凍結する「Individual Freeze」は使えません。「Global Freeze」はたった一度だけ行使できます。ただ、有効にしてしまったら二度と無効にすることは出来ません。

マルチサイン

マルチサイン(MultiSign)は、アドレスに対してトランザクションを承認する複数の署名者のリストを持つことを可能にします。リストは1〜8人から設定することができ、「5人のうちのいずれか3人」「署名者Aとその他2人の署名者」といったようなバリエーションで取引の承認を行うことができます。

マイニング

仮想通貨では、マイニング(演算処理能力の提供やストレージの提供の対価として仮想通貨がもらえる)を行うことで新規通貨の発行が行われますが、リップルではすでに最大発行数である1,000億XRPが発行されているため、マイニングを行うことがありません。

またマイニングという形で取引の承認を行うのではなく、一部の承認者(validator)による投票で承認が行われます。これは、コンセンサス(consensus)と呼ばれ、リップル特有の認証システムです。

80%以上の承認者が有効と判定した取引のみを有効なものと判断し台帳に記録します。この仕組みで承認者のとなるリストは、UNL(ユニークノードリスト)と呼ばれます。

UNL内の各承認者はお互いを承認者として許可することでネットワークを形成しており、許可されなかった承認者はネットワークから除外されることになります。

リップルのユーザーは、UNLを自分で自由に選ぶことができますが基本的にはRipple社が既定のものとして指定しているUNLを選びます。

Ripple社保有XRPロックアップ

発行された1,000億XRPのうち630億XRPはRipple社が保有しており、それが一挙に市場に流入することで価格の暴落が起こることが懸念されていましたが、そのうちの550億XRPロックアップ(一定期間凍結)することがアナウンスされ、一挙に市場流入する懸念がなくなりました。

また、月に市場に放出できるリップルも最大で10億XRPとなり、大崩落の懸念がなくなったことにより安定して利用することができます。

アドレス

リップルの残高は、アドレスにひもづけられて格納されます。アドレスは、アカウントの公開鍵暗号ペア(公開鍵と秘密鍵)から生成され、公開鍵側を「リップルアドレス」、秘密鍵側を「シークレットキー」と呼びます。

リップルアドレス

リップルアドレスは、アカウントの公開鍵のハッシュをBase58でエンコードした「r」から始まるアルファニューメリックストリング(文字数字の列)で、アカウントを特定するための公開されたアドレスとして利用されます。リップルアドレスを用いて取引履歴や残高の確認を行うことができます。

シークレットキー

シークレットキーは、アカウントの秘密鍵から生成されたアルファニューメリックストリング(文字数字の列)で、リップルアドレスと似ていますが「r」の代わりに「s」から始まります。シークレットキーを保持している限り、いつでもアカウント内にあるお金にアクセスできます。

これはもし他の方法でアクセスが出来ない場合、バックアップ方法として重要なことです。(例えば、あなたの電話が二要素認証のテキストを受信できない時)他のアクセス方法がない場合、シークレットキーがないと、ロックアウトされ、自分のアカウントを使用できません。シークレットキーは如何なる状況でも自分のアカウントにアクセスできる唯一の方法です。

ウォレット

ウォレット(財布)はリップルアドレスとシークレットキーのペアです。また、それらを保管するソフトウェアや媒体(紙など)もウォレットと呼びます。

ホットウォレット

ホットウォレットはネットワークに接続されたソフトウェア上にあるウォレットで、代表的なホットウォレットは「gateHub」があります。両替や送金が速やかにできるので利便性が高いのですが、ネットワークに常時接続されていることによりセキュリティリスクが高いので、ホールドしておく場合には、コールドウォレットを利用したほうが安心です。

コールドウォレット

コールドウォレットはネットワークから切り離されたウォレットで、代表的なコールドウォレットは、紙にシークレットキーを書き込んだ「ペーパーウォレット」があります。クラッキングなどで秘密鍵が漏洩する危険性が無いため、シークレットキーの保管方法としては最も安全であると言われています。その他には、USBタイプのウォレットも存在します。

まとめ

リップルが目指しているものは、単なる決済手段ではなく銀行間の送金手続きの簡素化です。それを根拠に流通を目的としていないとして今後、リップルの個人間取引がなくなると考えている人がいる反面、銀行間のブリッジ通貨としての地位を確立することによってリップルの価格が担保され、一定の価値が存在すると考えている人もおり、なかなか将来性を見透すことができません。

国内の42の銀行がリップルを利用を表明していること、海外では、中央銀行での採用例もあり、今後も、価値がなくなることはないと考えます。

 

リップルは今後も価値があがっていく通貨の1つかもねえ